すっかりご報告が遅くなりましたが、満開の桜の中、水越先生講演会が先日4月2日に無事に終了いたしました。遠くは徳島、広島、宮崎など県内外からご出席いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
またお忙しい中、主催の無茶ぶり(水越先生を以てして初めてお話になるという内容!)に、想定以上のレベルでお応えいただきました水越先生にも心から感謝申し上げます。
濃密な内容の中で、私の心に残ったことをいくつか、犬と猫で共通していることを中心にご紹介させていただきます(順不同)。
・「かわいそう」で譲渡しない。この子をもらって良かったと思える譲渡をする。もらった側も「かわいそう」で接しない。
・落ち着ける(安心できる)場所を提供する。
・譲渡動物は人間社会のルールを知らないことが多いので、初めからしつけようと思わない。早く慣らそうと触りまくらない。自ら寄ってくるのを待つ、待つ、待つ(笑)。
・叱らない。良いこと(=普通のこと)を徹底してほめる。
・もらわれて1~2ヶ月はお客さん(本性を表さない)。問題行動は1ヶ月を過ぎた頃から出てくるが、それはむしろ慣れてきた証拠で、ある意味、喜ばしいこと。老齢の動物は更に慣れるまで時間がかかることが多い。
・不安を感じていると逃げる(特に犬。猫は隠れる)。不安を感じさせないことが何より重要。
・事前講習は普及してきたが、今、大切なのは譲渡後のフォローアップ。困った時に適切なアドバイスがもらえることは、ペットショップとの差別化にもつながる→より譲渡動物をもらいたい気持ちになる。逆に、難しい動物を出してしまうと次はショップで…となる。
・動物にとって分かりやすい(=一貫性のある)飼い主であること。
・先住動物と仲良くさせようと思わない。
・一つの目安として部屋数を超える動物を飼育しない。
などなどなどなど……。濃すぎて(笑)、全然、書ききれません(^_^;)。
でも一番重要だと感じたことは、「動物福祉が担保されていない譲渡活動はやらない」ということです。皆さま良くご存じの5フリーダムズ。そんなこと知ってるよ、という方も多いと思います。でも、この4番目と5番目、「精神的な苦痛を与えていないか」「本来持っている正常な行動ができるか」が本当に一頭一頭の動物に守られているか、動物と暮らす私たちが、それぞれ胸に手を当てて考えてみないといけないと思います。そこさえ守られていれば、と私は思っていました。けれども実は、5フリーダムズが守られていることは「最低基準」だと水越先生は仰ったのです!!全く膝を打つ思いでした。
どうぞ、ご参加になった皆さまが、水越先生のお話をご活用くださって、一頭でも多くの動物の置かれた立場が少しでも改善するように願ってやみません。
今回、ご縁をいただいた皆さまに心より感謝申し上げます。どうもありがとうございましたm(__)m。
水越美奈先生講演会実行委員会 事務局
アニマルリレーションシップdeux 共同代表 松島美穂 拝
0コメント